アジア最後の秘境ドルポ
ネパール中西部に位置するドルポ地方。
アジア最後の秘境とも呼ばれています。

【ポクスンド湖 画像引用元:Google map】
高度が4,000mを超える乾燥した高原地帯。

【画像引用元:Google map】
東西南北どこからでも5000mの峠を越えないとドルポには入れません。
冬はマイナス40度になることもあるという極寒の地。
そこに広がるのはまるでジブリ映画に出てきそうな絶景。

【画像引用元:Google map】
驚くべきは、そんな厳しい環境の中にも集落があり、暮らしている人がいるということ。
『ヒマラヤ部族』

【画像引用元:Google map】
「氷と雪に閉ざされた秘境の地 天空のヒマラヤ部族 決死の密着取材150日間」
ドルポに住む人々の暮らしに密着した番組が放送されました。
3月8日(夜8:53-11:26、テレビ朝日系)
伝説の辺境ディレクター・大谷映芳氏と、計150日にも及ぶ長期密着取材を通して、ドルポの文化や歴史、絶景や人物など現地の“今”を伝えるという内容です。
番組では、ドルポでも最奥に位置するティンキュー村という集落を直撃。

【画像引用元:Google map】
ドルポの中心地ドゥネイから、5000メートル級の峠を3つも越え、2週間かけてティンキュー村に向かいます。

【画像引用元:https://thetv.jp/news/detail/225643/】
辿り着くまで、想像を絶するほどの過酷な道のり。
そのため、「ティンキュー村(ティンギュー村)」と検索しても、あまり情報が出てきません。

【画像引用元:Google map】
人がほとんど足を踏み入れない地だからこそ、美しい自然がそのまま残っているのでしょう。
標高4750メートル、酸素濃度55%、気温マイナス16度の世界で繰り広げられる、ヒマラヤ部族の生活は想像を絶するものです。
同じ2020年を生きているとは思えません。

【画像引用元:Google map】
また、世界初の映像となる奇祭にも密着しています。
行きたいと思っても素人が簡単にいける場所ではないだけに、見所満載の番組ですね。
再放送されるか調べてみましたが、まだ情報は見つけられませんでした。
ティンギュー村のヒマラヤ部族の暮らし
奥ドルポに潜む、500人ほどで成り立つ小さな村。
満面の笑みで迎える彼らの瞳は、大人も子供も無邪気さが失われずに生き生きと輝きを放っています。
ある家族は、
なんと、兄弟で1人の奥さんを共有しているそうです。
人口約500人ということで、子孫を残すためにはそうせざるを得ないのでしょう。
それでいて彼らは「幸せだ」と言います。
現代日本では考えられませんね。
大地の自然とともに素直になんの私欲もなく育った彼らには、そこで嫉妬という気持ちはうまれないのでしょう。
また、ティンギュー村には医者は1人しかおらず、その医者と呼ばれる方も日本の医者とは全く別物レベル。
薬は、その医者が自分で採取してきた薬草。
症状をきいて、彼の経験と勘で薬を渡すそうです。
勘で?!
と突っ込んでしまいました。
しかも無償で。
それで成り立つ村、それがティンギュー村なんです。
お金が欲しいからという私欲をもたず、本当に人々を助けたいという思いで、医者としての責務を果たしているんでしょうね。
住む環境は過酷といえど、彼らの幸福度は私たち日本人よりも、はるかに上回っています。
ドルポ越冬を果たした大阪の登山家
登山家の稲葉香さんという方も、クラウドファンディングで支援を募り、2019年12月〜2020年3月まで、ドルポ越冬という目的を果たされました。
稲葉さんのFacebookでは
2/25無事に厳冬のドルポから下山出来ました。
ドルポ越冬!一言でお伝えすると、天国にいるような、次元の違う世界にいたような気がします。今、本当に下界に降りてきた感じです。
と書かれています。
「天国にいるような」と表現されていますが、実際にはその表現を超える、言葉に表せないような壮絶な景色が広がっているのでしょう。
なんとこの方、今回のドルポ越冬の前に、4回もドルポを横断したことがあるそう。
河口慧海に惹かれ、彼の足跡ルートを元に横断。
あの過酷な道のりを5往復も?!と思うと、、
尊敬の域を超えています。
1度訪れると虜になる何かがあることは間違いなさそうです。
ドルポにいた100日間、毎日日記を書いていたそうなので、今後の更新が楽しみですね。
まとめ
過酷な環境に耐えながら力強く生きるヒマラヤ部族の笑顔には、きっと現代社会に生きる私たちにはない、輝かしいものがあるのでしょう。
番組や登山家の方たちからの貴重な情報に感謝し、大地とともに生きてきたヒマラヤ部族の方たちから何か学ぶべきことがないか考えたいものです。
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