セラード保護区域”自然のイルミネーション”アリ塚の神秘【世界遺産】

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世界遺産にも登録されている『セラード保護地域』で見られる不思議な景色、

大草原の一面に立ち並ぶ土の巨塔。

そしてそれらはいくつかの条件が重なり合ったときにまるでクリスマスツリーのように光り輝く。

 

まさに

『自然のイルミネーション』

 

今回の記事ではその‘土の塔’の謎についてご紹介します。

 

 

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2020年04月19日18:00〜

世界遺産(MBS毎日放送)

で、ブラジルのセラード保護区域が取り上げられます。

 

 

〜〜〜目次〜〜〜

1. セラード保護地域とは?

2. 草原に立ち並ぶ土の塔の正体は?

3. 土の塔が夜になると光り輝く理由は?

4. まとめ

 

 

 

1. セラード保護地域とは?

セラード

【画像引用元:Googlemap】

ブラジル高原に広がる、日本の国土の約5倍もあるセナードと呼ばれる草原地帯の中で、

開発の進んでいない2つの国立公園

・ヴェアデイロス平原国立公園

・エマス国立公園

が、UNESCO世界遺産に「セラード保護地域」として登録されています。

 

ヴェアデイロス平原国立公園は、約1億8000万年前に形成されたそうです。

 

この地域では40度を超える暑さと乾燥した気候により、生育される動植物は限られており、特有の生態系が形成されたました。

 

300種以上の鳥類や、6万種以上の昆虫、約1万種の植物などが生育し、固有種の割合が非常に高いと言われています。

 

【オオアリクイ】

【画像引用元:西遊旅行】

 

【パンパスジカ】

【画像引用元:西遊旅行】

 

【タテガミオオカミ】

【画像引用元:西遊旅行】

 

2. 草原に立ち並ぶ土の塔の正体は?

大草原に立ち並ぶ2500万個の土の塔。

【画像引用元:https://animal.hix05.com/10insect/insect02.ant.html】

 

この正体は、なんと全てシロアリが作ったアリ塚です。

エマス国立公園周辺でしか見られない、貴重な光景です。

 

大きいもので2メートルを超え、その中には100万匹以上のシロアリが住んでいると言われています。

小さなアリが人間よりも大きな巨塔を築き上げるとは、驚きです。

 

 

3. 土の塔が夜になると光り輝く理由は?

10月になり乾季が終わると、蟻塚に変化が訪れ、夜になると緑色の光がちりばめられます。

【画像引用元:西遊旅行】

 

緑色に光る物の正体は、ヒカリコメツキムシの幼虫。

ヒカリコメツキムシの幼虫は、シロアリの巣の中にいるのではなく、塚の外面にトンネルのような穴を掘って生息しています。

 

ヒカリコメツキムシが光るのは、雨季の始まりの10月、約1ヶ月ほどです。中でも最もよく光るのが10月下旬だと言われています。

 

そして、毎晩光るわけではありません。

いくつかの条件が重なって始めて光り輝くのです。

 

その条件とは、

まず、昼間に雨が降って湿度が上がること。夜に雨が降ったり風が吹くと光らないそうです。

そして、雨季の始めにある火事(※セラードでは雨季になると連日雷が鳴り続き、落雷によって燃えあがることもある)で焼けた場所であること。

アリ塚の周りの草丈が高いと、アリ塚で光っても見えません。

 

 

それでは、ヒカリコメツキムシの幼虫は何のために光りを放つのか?

ヒカリコメツキムシの幼虫は、捕食性で、シロアリや羽アリなどを食べると言われています。

雨季の始まり、コロニーから羽アリが出てきて結婚飛行を行います。

多くの昆虫は灯のほうへ集まる習性があるので、ヒカリコメツキムシは胸から緑色の光を放って羽アリをおびき寄せるのです。

 

4. まとめ

大草原の中で幻想的に光り輝く物の正体は、シロアリが築き上げたアリ塚の中から餌をおびき寄せるために光を放つヒカリコメツキムシの幼虫でした。

まさに、自然が作り出したイルミネーションですね。

一年の中でも限られた時期に、そしていくつかの条件が重なり合ったときにしか見られない光景。

この神秘的な自然を、この先何百年何千年と、ずっと守り続けたいですね。

 

 

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